関連リンク
カテゴリ
全体 建築 建築(PC) 建築(リフォーム) 建築(コンペ) プロダクトデザイン(家電) プロダクトデザイン(木工) プロダクトデザイン プロダクトデザイン(建築) マルゲリータ からくり造作家具 ブログをはじめました 未分類 以前の記事
フォロー中のブログ
デジタル花マクロ イタリア料理留学日記 ∽S カマタスエコのブログ モノオト のりのりのぼやき オオノ文具店 文具以外買った日記 [世田谷区の設計事務所]... シチリア時間Blog ひきだしのおく 一棟入魂 by 市川工務店 my sweet hom... 最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2012年 01月 06日
アセチル化木材アコヤを用いた家具への展開、その1.ヘリット・トーマス・リートフェルト(Gerrit Thomas Rietveld )の名作、赤と青の椅子を現代の素材と工法により屋外でも使える形に昇華させようと試みたもの。
「赤と青の椅子」を屋外で使用する。仮にその様な命題があるとした場合問題となってくるのは ・木材としての耐久性 ・広い面材の水捌け の2点。前者はアセチル化木材を使用することで基本的に解決が可能だけど、後者はそもそもの面そのものに有孔加工を施すあるいは線状の材料を格子状に組んで水が捌ける形にすることが当然必要となってくる。ここでは連続するルーバーと同素材で出来たリングを交互に並べ、数珠に紐を通すようにタイボルトを貫通させ両端の受け金物を回転させることによりテンションをかけ、連続する線を面に昇華させようと試みたもの。理論的にはこの状態で前述の格子状ルーバーが出来ることになる。一方で線状の材料に緊張力を導入するにあたって新たな問題が浮上してくる。特にこれはあくまでも木材であることから重要な課題となる。 ・それぞれのルーバーが変形しないこと ・ポストテンションによる緊張力が所定の値に達しても材が変形しない圧縮強度を保有すること このの2点。 アセチル化された木材(ここではラジャータパインを使用)の大きな特長としてこの材料の変形量の少なさと均一な圧縮強度がある。これにより連続した状態で緊張力が導入されても所定の形状を保つことが可能になってくる。かようににして導かれた面及び従来の構成である桁材を最小限に組み合わせることにより名作の再構築を図った。 と、これでも簡単に説明しようとしてるのだけど難解な言い回しになってしまう。早い話、リートフェルトの赤と青の椅子、この形状を下敷きにして構成の仕方を自分なりに組み替えたものである、という事が言いたいわけ。しかも屋外での使用を前提に。 デッキチェアを単純な形状で構成していくとどうしても避けて通れない背板と座板の配置がある。その基本的な位置とサイズがほぼこの名作椅子では押さえられているためにどうしても似た形になってしまう。試行錯誤の結果として辿り着いた形が実はこれなんだけど逆にそこから振り返る様にその構成を探っていった撞着語法的な作り方を目指した。
by marghe
| 2012-01-06 13:28
| プロダクトデザイン(木工)
|
ファン申請 |
||