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2008年 09月 09日
サーモアッシュという天然木のタモ材を蒸し焼きにしてその内部まで均一にダークブラウンの色になっている素材がある。最近結構好んで使う素材、これを使ってマルゲリータの新商品シリーズを展開。Cavalletto(カバレット)というシリーズ。英語で(日本語でも)イーゼルの事、自分で自立する。
イーゼルという概念はもともと日本にはなかったもの。古くは絵を描く際にキャンバスを描き手の目の前に設置し、座っても立っても描けるためのものであったし現代でも必需品として使われている。水彩画が基調な日本では存在しなかったもの。しかしその使いやすい機能と軽量な形を生かして今では様々なものに活用されている。 この度の新商品、基本的にはその概念を借用、普段は折り畳んでしまっておけ、来客時等の必要な際にそれを開いて使うことが出来る、という考え方でこのシリーズを構成した。その開き方は二枚のフレームを脚立型として上部にその支点を持ってくるものと屏風型としてその側面に支点を持ってくるその二通りで構成。機能的にはコート掛け、ハンガー、姿見を現時点では想定。特にその屏風型のコート掛けは古くから日本にあった衣桁に似ている。 その衣桁という点だけは別にして、特に和テイストで考えたものでも何でもない。しかし出来上がったものは限りなく「和」に見える。このシリーズの素材、考え方、用途全て「和」のつもりはない。イーゼルの進化型と捉えていただけにそのほのかに漂う和テイストは自分でも不思議な感じを持つ。 しかし、それではそもそも「和」とは?「和テイスト」とは?という疑問も沸いてくる。限りなく細く見せようとしたフレームを構成するメンバーがそうさせるのか、フレームの少し細長い四角いプロポーションがそうさせるのか。それも一つの要素ではあるけれど決定的なのはこの素材の表面に質感だと思う。サーモアッシュという素材は前述の様にその芯まで均質でしかも薄く焼けた色をしている。特に表面を保護する必要もないので通常通り無塗装で仕上げている。その結果その表面に現れるかすかな「マット感」、これが様々な要素と折り重なりながら全体を和に昇華させる決定打になってる気がする。 と言った様々な思いを巡らせながら商品が完成。近くデリバリー態勢に入る予定。 サイトで紹介>>
by marghe
| 2008-09-09 15:38
| マルゲリータ
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