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2007年 02月 07日
西新橋で進めていたフルPCによる地上6階、地下2階の住宅がようやく完成した。
昨年12月初旬にPCの躯体が上棟、そこから年末年始を挟んで1ヶ月で竣工に持ち込んだ案件。上棟から1ヶ月を切っての竣工というのはこの業界では異例中の異例だったけど、まあ、とにかく竣工した。PCは工場で制作する高強度コンクリートなので現場での加工はほぼ不可能と言っていい。その分全ての納まりがPC発注段階で決まっているというのもこのPCを使った建築の特徴でもある。建て方後の工事はその殆どが「発注モノ」というのも工期を早める一つの要素だけど、出会い帳場的な部分もあるのでそれなりに現場は大変・・・だった。 この建物は各フロアーを門型に構成。その門型を上方に積み上げていき最後にその壁部分を上下方向に緊張、テンションをかける「縦緊張」と呼ばれる方法だ。写真で見えるリブ状の全ての「山」の部分にシース管を通しワイヤーを挿入。最上階で締め上げ、その後にシース管内にセメントミルクを下方より圧入という工程をとる。門型の壁の部分がこの様に上下にピンと張った剛の壁を構成し、そこを渡る様に各フロアのスラブが連結する、という形だ。外観はPCのコテ面と呼ばれる金コテで均した面がそのまま現れるが内部にはこの写真の様に連続するリブが均一にな陰影を作っている。 またこの建物のもう一つの特徴は階段室。正確には外部階段なので「室」には出来なく、その外部たらしめるために外皮のガラス面にはタイロッドの両側に空隙を設けることにより成立させている。ここの見せ場はその外皮たるガラスの持たせ方だ。屋上階のPCパネルから2本のタイロッドでカタカナの「キの字」の様な鉄骨のバーの交点を吊り下げ、その「キの字」の先端から下方に向けタイロッドを吊り下げる。各フロアーレベルでそのタイロッドは山型鋼を貫通しながら固定しその固定された上下の山型鋼で強化ガラスを挟み込む構成。構造体となるそのタイロッドが下からの柱でなく上方からの吊り材であるため、見た目には山型鋼がL字型に跳ね出しているかに見える。そこがポイント。更に階段そのものはスラブ板から持ち出すトラス階段方式をとり段板はグレーチングで水平方向の剛性にも寄与する形。「ガラスで囲われた階段室」を最も最小限な構成で表現しようと試みたもの。あまりにも最小限なため、下から丸見え、という問題も・・・実はある。 詳細はここから>>
by marghe
| 2007-02-07 18:56
| 建築(PC)
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