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2008年 04月 06日
保育園をあたらしく竣工させた。
埼玉の新座市新倉というところの「にいくら保育園」。木造で築30年を越える旧園舎の老朽化に伴う建て替え計画、保育園そのものは1年間移設して仮園舎を使用、その1年の間に工事を実行すべく急ピッチで行われたもの。 計画を進める段階で自分は「保育園らしさ」というものをあまり意識して考えてなく、通常の建築的な動線、納まり、見え方をあくまで普通に、いつもの様に進めていたつもり。それでもこうして出来上がった写真を見ると一見してそれとわかる「保育園らしさ」が漂ってくるのが不思議なところ。保育室があって、廊下があって更にそこが園庭に向かってフルに開放されていると必然的に保育園になってしまうんだろうか?とも思う。いや、園庭そのものがそもそも「らしさ」を演出しているのだろうか?とも。 この保育園は仕上げ材に「木」をふんだんに使った作りになっている。床、腰壁は全面的に木が使われている。しかもそれはクリアな塗装なのでナチュラルなテーストがふんだんに醸し出されてる。パイン系でナチュラルだと少し赤みがかかり、その床面の光の反射を受けて天井面も気持ち赤くというかピンク色に感じられる。それは保育園としては非常に好都合だそうで、0歳児保育などつい先ほどまで胎児だった子供をあずかる環境として、子供がそこで見上げた視界にピンク色が入ってくることはいいことだそうだ。我々は ・ナチュラルな床 ・白い構造フレーム ・白い皮膜としての壁、天井 ・天井面空隙の設定 ・フレームは外部に持ち出す形で連続 ・列柱、その間にサッシ ・・・と踏んでいたんだけどそういう尖った言語はあまり感じられず子供に対する「さわやかな」環境に結果なっているところがなんとも言えず微笑ましい。 とは言え、ここではあらたにいくつかのトライアルもある。その一つは前述した細い列柱とアルミサッシの位置関係。全面をガラスにしてそこが嵌め込まれている見え方ではなく半分自立したスクリーンの様に見せる。これを目指した。鉄骨造でありながら耐火建築にしなければならない、というもっともいやな条件下、柱のサイズは極力細く、更に耐火塗料による肉厚のダウンサイジングで柱梁の見えがかり部分はスレンダーにしたつもり。問題はその梁が絞られた状態で先細りにフレームから持ち出され、その間にサッシを置こうという考え。そこにかなり無理があった気もする。設計上の無理はあったものの鉄骨のジョイントはその殆どが溶接だ。しかも現地で建て方をしながらの溶接だったから精度は高い。サッシは当然精度は満たしている。あとはそれが「全面」に渡って、という量を満たすべく施工の質の問題。でもそれらも全て解決され綺麗な開口部を得る事ができた。またさらにそれによって当初あまり想定していなかった「保育園としての顔」を打ち出すことになった。 サイトで紹介>>
by marghe
| 2008-04-06 15:23
| 建築
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